【1期生】ひがしなりソケットで立ち上げたプロジェクト
1期生が互いのプロジェクトについて進捗報告したり、主体的に相談を持ちかけていたりする会を「ひがしなりソケットMEETING」と呼んできました。一方、SDGsについて学び合い、各自が取り組みたいアイデアを試行錯誤する場は、2期生を中心に進める「ひがしなりソケットLAB.」です。
2018年度から参加している1期生は5組7名ですが、2020年2月8日(土)の発表会では、そのうちの3組から“進行中のプロジェクト”や“新規アイデア”に関するプレゼンテーションがありました!
このページでは、以下内容について、ダイジェストにご紹介していきます。各プロジェクトやアイデアについて、ご質問やお気づきの点がある方は、お気軽に東成区役所総務課までお問い合わせください。
1期生のプログラム2年目の実践報告
アーティストと町工場のマッチング
「人×アート×ひがしなり➡それは金属から」
動画:こちら
背景・現状
1,000社以上の町工場がある東成区。江戸時代から多種多様な分野が盛んで、周辺地域との結びつきにより金属加工業が発展してきました。町工場ごとに異なる素材や加工方法を持ち、技術ある職人や特殊設備が充実しています。
課題
人材確保が難しく、技術力や特殊設備の新たな活用方法を模索する必要があります。一方、アーティストには「金属加工をしたいが設備が高額」「場所の確保が難しい」といった課題があり、様々な金属素材を使用するハードルが下がれば創作活動の幅が広がる可能性があります。
プロジェクトについて
- アート活動支援
工場内の作業場を開放し、金属加工を体験してもらい、本プロジェクトの魅力を実感してもらいます。 - 雇用創出
アーティストと町工場のマッチングをおこない、雇用を生み出します。 - 社員の創作活動支援
町工場に就職したアーティストの創作活動の場・時間を確保します。 - 自社ブランド製品の開発
就職したアーティストと培った技術を融合させることで、自社オリジナル製品が生みだします。
町工場とアーティストを結びつけ、街中で日常的にアート作品に出会えるなど、アーティストの作品・自社製品を地域ブランディングに繋げます。
2019年度成果・今後の活動
- 賛同企業の募集
2020年度は、金属加工のバリエーションが見込める20社を目標に参加を募り、5年後には100社の賛同を目指します。募集チラシの作成を予定しています。 - 大学や専門学校等との連携
2019年度は、光製作所にて大阪工業大学学生の卒業作品のお手伝いをしました。手裏剣のような形状の金属を組み合わせた椅子で、大阪工業大学卒業作品展にて展示されました。 - 学生の卒業作品を区内にて展示
図書館、区役所などを想定しています。ゆくゆくは作品展やコンクールも開催。 - 「東成こね区と」始動
募集・お願い
この活動に賛同頂ける企業・区民の皆さんを募集しています。
母子家庭の中間就労支援「ひがさくクリエイト」
メンバー:廣瀬(母子生活支援施設 リアン東さくら園)
動画:こちら
背景・現状
「母子生活支援施設 リアン東さくら」は、厳しい状況に置かれている母子50世帯に住居を提供し、生活を保証する東成区で唯一の児童福祉施設です。他区から入居し、1〜3年で区内に退所される場合がほとんどで、退所後の支援もおこなっています。
課題
母親の自立支援と子供の生きるチカラを醸成し、貧困からの脱却・貧困の連鎖を断つため、地域社会の中で安心して生活できる社会が必要です。
プロジェクトについて
貧困からの脱出には、生活基盤を支える就労支援が鍵。企業の仕事を切り分け、お母さんが短時間労働をおこなう「ひがさくクリエイト」を考案。中間就労を支援し、お母さんの得意なことで役に立ってもらい、自尊心を育みます。
2019年度成果
計12名が参加(製作販売・内職、子ども食堂ボランティア、育児プログラム作成の内職、書類提出代行など。ひがしなりソケット同期生の紹介も含みます。)
ある方は、もともと不安が強く、仕事をする余裕がありませんでした。今回、5時間かかる内職を2時間で仕上げたことで、勇気づけられ仕事に対して意欲的に。周囲に自分の頑張りを話したり、朝も起きられるようになるなど、大きな変化が生まれました。
得意なことで役に立てるよう、人に仕事をマッチングさせることの重要性を再認識しました。お母さんの数だけ短時間労働の選択肢が必要であり、ネットワークの推進・生産体制の整備、お母さんのスキル習得を進めていくことが課題です。
今後の活動
【企業】【ひがさくクリエイト】【母子家庭】【リアン東さくら】で、子育て共同体を共につくっていきます。
2020年
- SDGs認証企業と連携し、短時間労働の確保
- ひがさくクリエイトで企業×母親のマッチング
- 一時保育事業等、多様な保育環境の整備
2030年
- 社会排除のない拠点づくり・誰もが親になって子供を育てられる、地域づくり
- 人を育てられる人を育てる
- 少子化脱却と選択肢のある家族の働き方
今後必要なこと
- 職業開拓
- 広報・情報発信
- ノウハウ構築
- 場所
- 経理
募集・お願い
- 職業開拓
- 広報・情報発信やプロジェクトについてのアイデアやノウハウ
ひがしなりSDGsアンバサダー認証協議会
メンバー:山本(アズコネクト株式会社、一般社団法人SDGs推進士業協会)、森田(株式会社ダイプラ)
動画:こちら Facebookページ:こちら
背景・課題
SDGsは世界の社会課題・環境課題を2030年までに達成すべき17個のゴールとして集約したもので、誰しもが参画するべき課題です。達成には、経済・環境・社会にとってより良い取り組みを多くの人へ発信し、企業・団体・個人のアクションを促すことが必要です。
プロジェクトについて
2016年頃からSDGsに関する活動をしてきた山本と、「地元で評判のエエ会社」を目指す森田が共感し、SDGsに取組む「エエ会社」の認証と広報をおこなう「ひがしなりSDGsアンバサダー認証協議会」が発足しました。
認証希望の区内事業者を募集し、SDGsを経営に取り入れるための勉強会を実施し、SDGsに取り組みます。一定の水準を満たした事業者を協議会として認証・発信します。東成区からSDGsに取り組む主体を増やし、持続可能な地域社会の実現を目指します。
※区民連携の民間企画であり、SDGsアンバサダーの公式資格があるわけではありません。
2019年度成果
- Facebookページ開設(2019年8月から約6ヶ月で673いいね獲得)
- SDGsアンバサダー認証2019
3〜6月 認証制度設計・打ち合わせ
7〜8月 チラシ、Facebookページ作成、募集
9〜11月 第1〜3回 勉強会(約20社参加:区内10社、オブザーバー10社)
1月26日 取組み発表会
2〜3月 認証審査・決定予定
今後の活動(2020-2025)
2020-2024
- 4〜6月
- アンバサダーWebサイト開設予定、次期SDGsアンバサダー認証勉強会募集
- 7〜12月
- 勉強会(全6回予定)
- 1〜3月
- 発表会〜第2期認証
2025(大阪万博)認証事業者100社
その他
- 企業アンバサダー認証を増やし、「ええ取組み」を発信
- 他地域で取組む人材育成
- 個人アンバサダー認証制度の設立
- 子どもたちなど、次世代育成
- 「SDGsと言えば東成」と言われるサステナビリティ先進地域へ
募集・お願い
- 人手不足(主に情報発信・広報、発表会などの当日運営スタッフ)
- 次期の認証を希望する企業
- 個人のSDGsの取組みを増やすアイデア
※2期生による発表アイデアや、留学生・大学生の発表アイデアの詳細は、別ページの記事や動画(プレゼンテーション)をご覧ください。