3カ年事業報告書を発行|2020年度「ひがしなりソケット」報告会

On 4月 6, 2021, Posted by , With 3カ年事業報告書を発行|2020年度「ひがしなりソケット」報告会 はコメントを受け付けていません

一般社団法人リリースは「ひがしなりソケット」の3年間に渡る事業成果をまとめ、学術的な観点から官民連携事業を考察した報告書を発行しました。2021年3月7日(日)午前の部として開催した「ひがしなりソケット報告会」では、報告書の概要に触れながら、次の要項について発表しました。

◉ ひがしなりソケット活動報告(構築経緯、自律運営に向けたプロセス)
◉ オープンイノベーション2.0のモデルケースとしての社会的意義
◉ 今後のさらなる発展に向けた提言

オープンイノベーション2.0とは、行政、市民、民間企業、外部のコンサルなど多様なステークホルダーが多層的に連携・共創し合いながら、社会課題の解決を目指すアプローチで、企業間の連携によりイノベーションを創出するオープンイノベーション1.0と異なり市民がイノベーションの創出主体となる点が特徴です。

ひがしなりソケットで各プロジェクトが創発されたプロセスは、
(1)
地域で自身が叶えたい願いや実現したい地域社会の未来像という内発的な動機をもった市⺠が、異なる価値観や利害関係をもった他者(その集合体である社会)と出会うこと(知の探索)によって
(2)
自身がこれまで依拠してきた思考や行動のフレームが揺さぶられ、自社/自身の事業や生み出す価値を再定義する「リフレーム」のプロセスを経て、
(3)
多様な他者との対話を通じて利他性を取り込むことで結果的に自社/自身の願いが地域のための社会的な活動になっていく

ということを紐解いていきました。

また、報告会の後半では、フィッシュボール形式(立場の異なる参加者が円になって座り、お互いの観点から対話を深めつつ、その対話の様子を円の外側にいるオーディエンスが眺めるという対話と共有の方法)で、

オープンイノベーション2.0を加速させるヒント、自律的に運営を継続させていく方法、他の地域とのコラボレーションの可能性などについて活発に対話を行いました。

異なる強みやリソースをもつ多様な参加者が、SGDsという共通の課題認識のもと、持続的なまちづくりに挑戦する本プロジェクトでは、1期から3期まで活動が継続していく中で、少しずつ多様性をもったエコシステムも形成されつつあります。

何よりも、ここからは魅力的なまちづくりへの思いを新たにソケット参加者が自分たちの手で自律的な運営をしていきます。継続的に新しい挑戦を続けるソケット参加者による、これからのプロジェクトの発展が楽しみです!!

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